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我々は多くを失った  もはや取り戻すこともないだろう
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Megpoid the music♯ レビュー

【タイトル・ハード・発売元・発売年など】
Megpoid the music♯
PSP。発売元がパラフレ。販売元がアスガルド。発売年は2013年。つい最近じゃん・・・。


【ゲーム概要】
音ゲー。
基本的にはDIVAのパクリだが、音ゲー部分のシステムは太鼓の達人のレーンが4つになった感じ。


【ごく個人的なお気に入りポイント】
クリア失敗時にGUMIが嘘泣きするところ。参考動画。たぶんただのバグ。

 

【ごく個人的な改善点】
OPのボーカル曲が遊べない。ありえねぇだろ!

 


PSPの音ゲー、メグッポイドザミュージック#のレビュー。
世間ではほとんどゴミみたいな扱いを受け、名前もまともに呼んでもらえないこのソフト。(うんうんとか言われる。コミュニケーション時の受け答えが適当すぎることからのネタ)
俺はそんなに嫌いじゃないのでレビューします。たぶんPSPの初代DIVAと同じくらいは楽しめた。


先ずは一番大事な音ゲー部分から。難易度はEXPERTでのプレイを想定してます。


音ゲーの命である楽曲には非常に質の高いものが揃っている。
収録曲は

「雨が降って。」
「ロゼッタ」
「恋はきっと急上昇☆」
「ずっとこのまま」
「blue bird」
「キリトリセン」
「VERSUS」
「カーニバル」
「十面相」
「モザイクロール」
「人生リセットボタン」
「エレクトリックスターfeat.GUMI」
「次咲く花の色は」
「大空色のHi-To-Mi」
「EAT ME」
「レクイヱム」
「祭囃子」
「キッチンでカッパがタニシ茹でてる」
「ラッパ吹きの少年」
「raid of glass」
「ディストピア・ジパング」
「カトレア」
「スリープ・スカイ・ウォーク」
「会いたい」
「Happy × Shiny」
「メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト」
「Holography」
「KiLLER LADY」
「天ノ弱」
「絶唱のカヴァリエーレ」

の30曲。

またプレイはできないがOPムービーでは「Maybe Maybe」が再生される(書き下ろし?)。


俺のお気に入りは「次咲く花の色は」。
ただこの曲のMVの背景がかなりひどい。


なぜか暗黒空間に屋台が浮かんでいる。

 

えー・・・それはともかく良曲ぞろい。収録曲のラインナップに限れば、下手したら再収録の目立つDIVAより良いまであるかもしれない。

 

但し、音ゲー部分のシステムに問題点が非常に多い。
列挙すると・・・

・曲の尺が短い
1曲あたり2分弱で終わってしまう。曲によっては盛り上がる直前で終わったりしてがっかり感がすごい。
3分強が基本のDIVAに慣れているとかなり物足りない。普通の音ゲーであれば2分は一般的な収録時間だが・・・。


・譜面と曲がズレる
かなり致命的な欠点。大体の曲で進むにつれて曲と譜面が段々ズレていく。
操作音と曲が全然合わないので自分が何をやっているのかよく分からなくなる。
目押しでカバーしたいところだが・・・。


・譜面のスクロールがガクガク
このせいで目押しもやりづらい。後ろでGUMIを動かすので精一杯なのか。


・譜面が忙しい
DIVAと違い方向キーと○×△□ボタンが別の扱いなので複雑。かなりの覚えゲーになっている。
また曲の前奏は異様に譜面が多いのに、ボーカルが始まるとスカスカになる譜面バランスの悪さもクソ感を際立たせる。

 


上記要素のため目押しゲーの覚えゲーという、リズムゲームとしてはかなりまずい感じのゲーム性になってしまっている。
ただ、数々のクソ要素の影に隠れてはいるが、音ゲーとしての楽しさの源泉のようなものは微かに残っているため、それなりに遊べないことはない。
曲も良いためちゃんと調整すればもっとまともな出来になったと思うと惜しい。そこが俺がこのソフトを嫌いになれない最大の理由(さんざん叩いてるけど)。

 

またリズムゲーム部分以外でも問題が目白押しで


・メニュー画面の動作が不安定
方向キーの上下を押しっぱなしにするだけで動作がガクついてきてかなり不安。
その他メニュー選択時の動作もことごとく遅い。


・オートセーブじゃない
今時これはどうかと思う。


・サウンドプレイヤーの読み込みが長い
曲ひとつ流すのにダンスのデータも一緒に読み込むため動作が重い。
ダンスはいらないから!ダンスが見たかったらMV再生選ぶから!
まぁここに限らず全体的にロードは長いが・・・。


・GUMIさんの3Dモデルがかわいくない
でもロード時のイラストは可愛いからプラマイゼロで。


・GUMIルームが・・・
そんなものは無い。忘れろ。


等問題が多数。


イラストや楽曲など、個々の作品はとても質が高く愛にあふれた良い素材だったのだが、プログラムがクソすぎたために全てが台無しになっているという悲しい例。
まさかメニュー1つ動かせないとは思いたくないので、恐らく納期がかなりキツかったんだろうと推測する。
ちゃんと作れば良作になったかもしれないのにもったいない。


しかしこのソフトのネットでの評価を見ると、最近は遊ぶ前からネットで評価が固まっている傾向が強いんじゃないかと感じた。
また、遊び方もみんな同じようなものになってきているような?


マイナーなゲームだと、評価や遊び方が人ごとにまるで違ってたりすることがあるが、自分はその方が好きだ。
ゲームってのは自由に、先入観無しで遊ばれるべきじゃないだろうか?みんながみんな同じ視線でゲームを見て、同じプレイスタイルを取ってたらつまらないじゃないか。


確かにこのゲームは8割くらいはクソゲーだが、そんな中において、残りの2割を全力を懸けて楽しむ。そんな遊び方が許容されてもいいのではないかと思う。

 


え?俺は楽しめたかですか?冗談はよしてくださいよ。あんなガクガクの譜面で音ゲーが遊べるわけないでしょう

 

DIVAを参考にしたのがそもそも間違いだよな。あれはSEGAが魂込めて作ってるからそう簡単には真似できないでしょ。

でも素材はホントに良いと思う。GUMIはミクさんに負けないくらいのポテンシャルを秘めてると思う。歌うまいし。
だからこの失敗にめげず、曲収録時間を長くして、譜面を見やすくして、方向キーと○×△□ボタンの区別を廃止してリメイクして欲しいね。


・・・無理か?



そういや漫画版GUMIってどうなったんだ?雑誌が潰れたって聞いたけど。
やっぱり自分もライバルもGUMIじゃマズかったよな。クリプトン製ボカロと全面対決する話なら100万部はいったと思う。

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