【タイトル・ハード・価格など】
タイトル:鉄道むすめDS ~Terminal Memory~
ハード:ニンテンドーDS
製作元:タカラトミー
発行日:2008年10月
価格:中古で1000円くらい?
【ごく個人的なお気に入り・不満点】
×女の子の名前が覚えづらいのでSNS画面で名前を表示しておいて欲しかった
【ゲーム概要】
ADV。
DSの鉄道むすめDSをプレイ。タカラトミーだから期待してなかったけどかなり楽しめました。
鉄道会社で働く女性たちを取材するという形で進むADV。
登場する鉄道会社は実在のもので、関東最長の路線距離を持つ東武鉄道や富士山のお膝元である富士急行など全部で6路線。
プレイヤーは鉄道知識の無いカメラマンとなって、「鉄道むすめ」と呼ばれる鉄道関連会社で働く女性の取材・撮影を行っていきます。
「鉄道知識の無い」というところがポイントで、これは同じく鉄道知識が無いプレイヤーが無理なく知識を得られるようにするための設定なわけですね。
ゲーム内容はオーソドックスなADV。
路線を選んで鉄道むすめに取材&撮影、その後編集部で取材内容を確認するクイズなどをやったりして記事を作成していきます。
撮影パートは簡単なミニゲームになっていますが、表情を指示して顔を撮るだけなので難しいことはありません。
表情を変えるたびに女の子がなぜかカニ歩きで移動するので追いかけて撮りましょう。
休日には鉄道むすめがSNSに書いてる日記を読んだり、オフのところにアポなしで押しかけて強引に写真を撮ったりもできます(ストーカーかよ・・・)。
鉄道むすめたちはどの子も郷土愛に溢れており、口を開けば土地の名産品や駅の歴史について話してくれます(取材なので当然ですが・・・)。
その際タチの悪いオタクのようにくどくどと話すのではなく、「ここだけは!」という要点をかいつまんで話してくれるので安心です。
長々と列車の動力の話とかされても寝てしまいますからね。
なおこのゲームの背景は実写画像をぼかしたものを使ってるんですが、各地のテーマパークなどを取材する時の背景もちゃんとその場所に対応したものが表示されるようになっており、日本全国回って写真を撮ってきたのかもしれないと思うと感心します。
ゲーム序盤は鉄道むすめたちの顔見せの様な感じでルート固定なのですが、中盤以降好きな路線を自由に取材出来るようになります。
取材を続けるうちに女の子と親睦が深まったりしながら、「三陸鉄道のマスコン(列車の運転装置)は取り外し可能」「銚子電鉄観音駅のたい焼きは予約すると列車に乗ったまま受け取れる」などの無駄な知識が身についていきます。
知識が増えるというのはやはり楽しいものです。たとえ使い道が無かったとしても
何度も同じ鉄道に通っていると「伊集院 撮鉄」なるお邪魔キャラが出てきて取材の邪魔をしてきます。
こいつがまた見てるだけで面白いくらい変なヤツで俺の一番のお気に入りです。
周りがまともな人間ばかりなので余計にバカさ加減が際立ってますね。
でもこのお邪魔キャラはウケ狙いで配置されているわけではなく、一つの路線ばかりを取材できないように制限をかけることにより幅広い路線と鉄道むすめを見せようという狙いなわけですね。さすがプロの企画です。
また本作は一周がわりと短めになっていますが、これも色んなキャラとのストーリーを楽しんでもらうための配慮なのではないでしょうか。
一周クリアするとスキップ機能も開放されますし。まあ俺は時間無くて一人しかクリアしてないけど。
後は難点というか俺が気になった部分ですが、どのキャラも敬語口調なのでややキャラの個性が薄いように感じました。
しかしこれは仕方が無い部分でもあるんですね。何しろ実在の鉄道会社の社員という設定ですから、「うぐぅ、ひどいよぉ」とか言わせるわけにはいかないのです。
そんな人間を採用していると思われたら会社のイメージに関わります。
「○○鉄道は髪がピンクの女を採用するそうだぜ」とかプレイヤーに言われてもまずいのでどの女の子もおとなしめのデザインです(一人金髪がいますが・・・)。
後はSNSにコメント付ける機能は要らなかった気がします。
女の子の日記に「すごいですね」レベルの感想つけて「そうですね」とか返されてもむしろ恥ずかしいです。
恋愛要素はそこまで強くないですが、ギャルゲーが弱いDSでは貴重な美少女ADVではないでしょうか。
鉄道に興味ない人でも楽しめると思いますよ。
PR