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我々は多くを失った もはや取り戻すこともないだろう
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スマホゲーム「誰ソ彼ホテル」クリアした。たそがれホテルと読みます。
路上で誰かに刺されて倒れた主人公「塚原音子(ねこ)」がたどり着いたのは、生と死の狭間を彷徨う人が訪れる「誰ソ彼ホテル」だった。
張り付いたように変わらない夕暮れ空の中、音子はホテルの従業員として働きながら、ホテルにたどり着く人たちの謎を解き明かしていく・・・といった感じの内容。
ホテルを訪れた人がチェックインすると、その人の部屋は生前の記憶に基づいたものに自動的に変化するので、部屋を調べて謎を解くことで住人の秘密が明らかになる。
記憶に基づいて部屋が作られるという設定を活かして、謎解きもファンタジー気味な現実ではありえないものが多く新鮮で楽しい。
こちらが主人公の音子ちゃん。
誰ソ彼ホテルは誰でもチェックインできるため、生前の行いがかなりヤバいやつも現れるが、音子ちゃんはどんな客の相手も平然とこなす豪傑なので安心。
声が可愛い。ボイスはゲームの各所で軽く入る程度だが、有料の追加エピソードはフルボイス。
成長パートで女給服を着ているときの「私は真面目に働いています!ホントです!」の声が特に好き。
こちらはホテルの厨房担当であるルリさん。さらに可愛い。
本作はストーリーを1話読むのにチケットが1枚必要であり、チケットは一日に5枚回復する。もちろん課金して買うこともできる。
1枚のチケットで読めるお話は大体1~3分ほどで短めだが、話の引きが上手く先を読みたくなるためどんどん使ってしまう。
ちなみにストーリーを早く読み終わると一枚絵がギャラリーに登録されるボーナスがあるが、普通にやってたらまず無理。
また謎のポチポチゲー要素が付随しており、部屋のゴミを集めて経験値を溜めると音子ちゃんが成長していく(見た目が変わるだけだけど)。
これをやらないとストーリーの途中で止められるが、この必要数が中々にキツめ。
自分は課金して経験値上昇量が2倍になってたけどそれでもそこそこ時間がかかった印象。
全体としては非常に良くできていたかと。
とにかく魅力的なキャラの掛け合いとストーリーが楽しく、常に先が気になる展開も見事で、ノベルゲーとしては非常に楽しめた。
また途中で入る探索パートも適度な頻度と難易度で、ストーリーの進行を阻害しすぎず良いアクセントになっていた。
俺は課金して謎解きの答えが見られる状態だったけど、なんとか全て答えを見ずにクリア出来た。
八章の4つの年号の謎解きで2時間ぐらい詰まって、「答えは必ずある・・・!」とか「発想を逆転させるんだ!」とか呟きながらひたすら悩んでたのがちょっと辛かった。
統一感の取れたUIのデザインやギャラリー・サウンドテスト完備などちゃんとした造りも好印象。
3000円の課金パック買ったけど十分すぎるほど元が取れたと思ってる。
女性向けを意識して作られているようだったけど、ポチポチゲーでの経験値溜めがちょっと大変なところ以外は万人が楽しめる内容になっていたんじゃないかと。
ゲーム中の挿入歌「酩酊」。ゲームを進めると実際にゲーム中で聞ける。
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