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我々は多くを失った  もはや取り戻すこともないだろう
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風来のシレン3ポータブル

PSPの風来のシレン3ポータブルについて。


名作揃いであるシレンシリーズ唯一の汚点。
とりあえず良い所から行くと、シレンのキャラデザインが大幅に変更になって非常にカッコよくなった。
また楽曲担当がすぎやまこういち御大から松尾早人氏に変更されたが、BGMの出来は変わらず良い。俺のお気に入りは特殊モンハウの曲。4や5でも流れる。
今回最大の目玉となるストーリーモードも、裏切りあり、タイムスリップありと濃い内容。


ただそのストーリーモードの企画とバランスがかなり狂っている・・・。
本作の問題点を片っ端からあげていくと、


■操作性が劣悪
メニューや移動周りの動作がことごとくもっさり。
足元のアイテムを拾うのすら億劫になるのではクソゲー呼ばわりも当然かと。
メニューのレスポンスが悪いせいで変化の壷にメイン武器を突っ込んだ時はソフト叩き割ってやろうかと思った。


■レベル引継ぎ
死亡時にレベルを引き継ぐようになって、それ自体は別に良いんだが、問題はアイテムが全て無くなるところ。
武器防具も死亡時に全て無くなるため、一度死んだら前のダンジョンに戻って武器防具を揃えるところから始めなければならず、結局面倒になっただけ。
せめて装備は残してくれないとレベル引継ぎ制にする意味が無い。おそらく本作最大の問題点。
特に序盤は店の武器を買う金も無く、装備の床落ち率も低いため装備が無くて困りがち。
というか本作、全体的に床落ちアイテムの数が少ない。おかげで食料が乏しく餓死リスクも高い気がする。


■マップが見えづらい
全体マップの端っこと真ん中が無駄に消えてて通路を見逃す。
完全に嫌がらせ。


■属性の追加
敵の通常攻撃でもかなしばりや被ダメージ増加などの効果が低確率ながら発生するようになった。
何のつもりでこんないじめみたいな仕様を入れるのか不明。
やはり嫌がらせか?


■仲間が無能
今回は強制で仲間がついてくるのだが、AIにかなり難がある。
初期状態だと敵に会うたびに使えるアイテムは全て使い、ちからが一つ減っただけで背中の壷を押すなど浪費が激しい。節約という言葉を知らないらしい。
例えプレイヤーが殴りあいしていても、仲間の横に敵がいなければ何もしてくれないあたりにやる気の無さが伺える。
おまけに一人でも倒れると即探索失敗となるためHPに気を配らなければならない。
ところで仲間のHP表示の位置が右下でメッセージウインドウと被りまくって見えづらいのはやっぱり嫌がらせですかね?右上にでも出しとけって。


■竜脈
本作の装備強化用の新要素。
装備をお供えして、結界の中に敵が入るのを防ぐ。その内装備が勝手に成長する。
無駄に時間がかかる上に成長度合いがチマチマしていて全く面白くない。
ストーリーモード中、合成の壷もマゼルンも出ないのでこれ以外に装備を鍛える手段が乏しく、楽しみが無い。


他にも
・通常攻撃が外れやすい
・「ここはシレン」「そこでもアスカ」などダンジョンの名前が意味不明
・禁止床が嫌がらせ
など細かい難点が多数あるため、やる気がどんどん削がれていく。
マジでプレイヤーにストレスをかけたくて作ってるのかな?と思うくらい。
何よりも、Wii版3の時点ですでに把握していたであろうこれらの問題点を、ロクに改善もせずそのままPSPに移植したというのはチュンソフトの名折れと言っていいだろう。
これをやるのが4や5を遊んだ後で本当に良かった。3をやった後なら4など絶対に買う気はしなかっただろう。
これでよく◆製作総指揮 中村 光一 を掲げる気になったものだ。


いわゆる素潜り系のダンジョンが面白いという話も聞くけど、そこに行くまでの壁があまりにも厚すぎじゃない?
多分シレンが好きな人ほど投げるだろうな。要素があまりにも適当すぎて。

 


でも二刀流は好き。



アスカ「きっと目に見えない小さなからくりが構造を書き換えているんだわ。このままでは世界全体がからくり屋敷になってしまう・・・」


俺「な、なんだってー!それは本当かキバヤシ!!」

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