【タイトル・ハード・価格など】
タイトル:幻想郷幻想日記
ハード:PC
製作元:@N-Factory
発行日:2014年4月
価格:たしか1800円くらい?
【ゲーム概要】
東方二次創作ローグライク。
【一言感想】
よくできてます。
【ごく個人的なお気に入り・不満点】
◎装備の種類ごとに個別にドット絵が打ってあるこだわり
◎カードのキャラ名に読み仮名がついているところ
×たまに動作が異様に重くなる 環境依存?
×持ち込み不可99階ダンジョンに結句「持ち帰り」の床落ちは要らない
【スクリーンショット】
幻想郷幻想日記、ストーリーモードをクリア。
挑戦的なシステムが多数盛り込まれた意欲作です。
そのクオリティは全体的に高く、ドット絵のキャラクターは可愛くて華やか、BGMは良質、インターフェースは親切で使いやすいと、大変作りこんであるように思います。
構想2年、製作5年は伊達じゃないといったところでしょうか。そんなに長く作ってると逆に完成させるの大変そうですが・・・。
本作には特徴的なシステムが多数盛り込まれています。
システムはシレンシリーズ等を叩き台として、それらをより発展、又は変化させる形で取り入れられているようです。
片っ端から紹介しますと・・・。
■武器防具共有システム
装備を「攻撃的に装備」するか「防御的に装備」するか選ぶことが出来ます。
装備自体も攻撃に向いたものと防御に向いた装備ものに分かれたりしています。
■符システム
「符」というアイテムがありまして、これは普通に使うか装備して使うかを選ぶことが出来ます。
たとえば人法「霧雨魔理沙」という符は普通に使うと前方の敵に大ダメージですが、装備すると射撃攻撃力アップの効果があります。
■熟練度システム
武器防具を使い込むほどに性能が上がります。
100%を超えた装備は失っても雛が拾っておいてくれるため、後で取り戻すことができます。
鍛えた装備が弾かれて水路に・・・なんて事が起きても安心。
■飛び道具選択システム
飛び道具ボタンを長押しするとショートカットが作動し、所持している飛び道具から使うものを選べます。
もう毎ターン道具を選んで「撃つ」を選択する手間は要りません。
実は飛び道具以外も登録可能。
■ダッシュ
シレン2などにあったiダッシュを搭載。
罠チェックした床を優先的に走るという親切ぶりがナイス。
また本作のBダッシュは、行けるところまで突っ走る仕様ではなく、単純に歩きの移動速度が上がる仕様となっています。
これにより使い勝手が向上しています。
■混酒システム
さまざまな効果のあるお酒を合成する箱「混酒の箱」がたまに落ちています。
これを使うと空の水筒から任意の飲み物を作ったり出来ることがあります。
■マップシステムの改善
全体マップで飛び道具の飛んでいくラインが見られるようになっています。
キャラの向いてる方向が分かる様になっているのも地味に便利。
・・・他にもいろいろあると思いますがこれくらいで。
基本的な操作方法はシレンシリーズと同じですが、これら新システムの導入により便利になっていたり、または一味違ったプレイが必要になったりするわけですね。
また本作は東方二次創作ということで、各種名称も東方原作に準じたものとなっております。
シレンで杖だったものは「本」、草は「飲み物」、モンスターハウスは「宴会」といった具合です。
飲み物はほぼ全てが酒類になっていたりします。ビールを飲んで体力回復とか。
敵キャラクターも個性に富んでおり、あたりが暗闇な状態で近づいてくるためバレバレなルーミアや、アイテムを盗んで逃げる魔理沙など、絶妙に原作っぽい行動でプレイヤーを苦しめます。
↑ルーミア
そんな敵たちに対抗するための手段と言えばやはり装備。
本作は装備の強化に主眼が置かれているらしく、拠点ではにとりが低価格で装備の合成を行ってくれます(回数制限あり)。
前述の装備回収システムもあって、装備の育成はかなりやりやすくなっています。
ストーリーモード最後のダンジョンは強化された装備が無いとかなり大変なので、積極的に強化していくといいでしょう。
そんな感じで全体的にアイデアに優れた良作なのですが、特にゲームバランスの面でいくつか気になったところがあったので以下に挙げておきます。
■持ち込み無しでの合成手段が乏しい
持ち込みありダンジョンなら拠点のにとりに合成してもらえるのでよいのですが、持ち込みなしの場合・・・
・合成の箱が出づらい
・マゼルンポジションのにとりがデフォルトで透明状態+こちらのアイテムを盗む
ので、合成がかなり難しくなっています。
本作は本も弾幕(シレンでいう所の矢)もかなり弱いので、必然的に敵と直接戦闘する機会が増えるのですが、装備を強くする手段がかなり限られるのできつい感じです。
合成の箱の出現率上げてくれてもいいかなーと思いました。
■店が出ない 混酒の箱が出ない
店は一回の探索で1~2回見かけるかどうかといった感じ。
混酒の箱に至ってはゲームクリアまでに2回しか見かけていません。
混酒のシステムは面白いのに出現率が低いのはもったいないです。
■低層で装備が出なくて困る
後半のダンジョンでは3階から素手だと辛くなってくるのですが、装備の出現率が低く1,2階で拾えないことが多いです。
この場合3~4階でほぼ確実に殺されるので低層ループになりがちです。
ストーリークリアしたら持ち込み不可99階と思われるダンジョンが出たのですが、かなりキツいんじゃないかと思ってます。まだやってませんが。
このゲームはwiki等でも攻略情報がロクにないため、御霊(シレンでいう所の印)の種類や敵の能力すらほぼ把握できておらずヤバいです。
店主の行動がシレンと違うため泥棒のやり方も変わっていたり、呪わないと開けられない宝箱の開け方など、ノウハウが必要になる部分も多いので大変そうです。
七不思議みたいに攻略本とか出してくれたら助かりますが・・・。
↑俺のストーリークリア時の装備
長文になりすぎた・・・。
しかしプレイ人口少ないのかね?出来いいのにもったいない。
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