【タイトル・ハード・価格など】
タイトル:魔法の塔 for Windows (3DVersion)
ハード:Windows
製作元:Oz & Kenichi
発行日:3D版は2008年?大元は1996年あたりの作品らしい。
価格:フリーソフトです。
【ゲーム概要】
パズル要素の強いRPG。
あるいは、リソース管理型RPG。
【ごく個人的なお気に入り・不満点】
◎何を言われても「なんだと~」で返す主人公のコミュニケーション能力。
×曲のループタイミングで動作が重くなる。
フリーゲームの名作「魔法の塔3D」をプレイ。
本作は「魔法の塔」というソフトの3Dリメイク版っぽいです。
「魔法の塔」もなんだか複雑な経緯で作られたソフトらしいですね。ヘルプのページに載ってた文を以下に引用します。
やあまたあったね、『魔法の塔』の原作は《迷宮RPG『魔法の塔』》といって、 N.W(URL: http://wwajp.com)さんが作ったものなんだ。
でも日本の某有名機種のDOSでしか動かなかったので、 Oz & KenichiがWindowsの世界に俺達を出してくれたんだよ。
製作開始は1997年12月で、最初のVer0.9が公開されたのが1998年2月、 そして1998年7月にようやくVersion1.0が完成し、公開されたんだ。
「迷宮RPG『魔法の塔』」→「魔法の塔」→「魔法の塔3D」という流れですかね。
こんな古いソフトが今になっても遊べるというのはありがたいことです。名作ならなおさらね。
さて肝心のゲーム内容ですが「パズル要素の強いRPG」ということで普通のRPGとどこが違うかというと、
・敵の数が有限
・開けられる扉の数が有限
・取得できるアイテムが有限
・HPが有限(回復手段が限られている)
そして
・敵やアイテムの位置が固定
・戦闘の結果にランダム要素が一切無い
ということが挙げられると思います。
こちらがゲーム画面。
大体これと同じようなフロアが50階あり、階段で昇降して移動する造りになっています。
(画像ではパラメータ系の数字が表示されていませんが、右クリックからフォント→小を選択すれば出ます。)
フロア内の扉を開けるには同色の鍵が必要ですが、鍵が拾える数は限られており、プレイヤーは「どの扉を先に開けるか?」という選択を常に迫られます。
敵キャラについても「体力だけ高い敵」や「攻撃力だけ高い敵」等がおり、ここでも自分のパラメータに合わせて「どの敵から倒すか?又は倒さないか?」という判断を求められます。
これが「パズル的RPG」と言われる所以です。
うかつな選択を続けるとじわじわと戦況が厳しくなってきて、いずれ「詰み」となります。
何回もプレイして効率のいい探索ルートを構築する必要があります。幸いセーブはどこでも8つまで持てるので、最大限活用しましょう。
独特なシステムゆえ慣れるまでが大変ですが、例え慣れたとしても本作の難易度はやや高め。自分も結構苦戦しました。
ですが、根気と閃き次第でしっかりクリアできるバランス調整は見事の一言。初版96年(98年?)という年代の古さ、しかも新しいジャンルの第一作目でこの完成度の高さとは全く恐れ入ります。
特筆すべきは、「マトック」等の強力な効果を持ったアイテムの存在。
マトックを使うと一度だけ壁を壊すことができます。パズルとして敵と壁をガチガチに配置して調整しているのに、その壁を好きな場所で崩して通れるというバランスブレイカー。
こうした強力なアイテムがいくつかあり、それらの使い方も含めてプレイヤーは考える必要があります。
バランスを崩すところまで含めてバランスを取っているという1ランク上の調整ぶりには「コイツ天才か?」と言わざるを得ません。
この点は後発の「我がハサミにバラせぬものなし」にも勝っていますね。本当にすごいです。
斬新なゲームデザインで、ローグみたいにRPGの1ジャンルになっても良いとすら思うんですが、後に続いた作品は自分の知る限り「我がハサミにバラせぬものなし」と「魔界窟ルル・ファレア(18禁)」のみでどちらもPCゲーム。
どこかこういうデザインのゲーム出せばいいのに。携帯機向きですよこれは。
最後になりますが、本作をインストールするとインターネット閲覧時に広告が表示されるようになるらしいです。
DLサイトのソフト詳細説明に
ただオプトメディアの広告付きです。
インストールしますとインターネット閲覧時にオプトメディアからの広告が表示されます。
とあります。
自分は特に何も出てないですが気になる人は2D版もあるそうなのでそちらを遊んでみては。
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