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我々は多くを失った  もはや取り戻すこともないだろう
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ニュー・スーパーフックガール

【タイトル・ハード・価格など】
タイトル   :ニュー・スーパーフックガール
遊んだハード :PC
製作     :Qpic 九州大学物理研究部
発売・公開日 :2016年
購入価格   :フリーソフト

 

 


【ゲーム概要】
ハイスピードワイヤーアクション

 

 

【一言感想】
名作
だけど作者に一発デコピンしたい

 

 

【ごく個人的なお気に入り・不満点】
×宇宙にシャチがいると思ってんのか

 

 


【スクリーンショット】

 

 



Qpic製作のフリーソフト「ニュー・スーパーフックガール」をご紹介させて頂きます。


 





本作は、操作にマウスのみを使用するという変わり種なシステムを採用したアクションゲームとなっています。
主人公のフックちゃんの周りにはカーソルがあり、マウスでカーソルを動かすとフックちゃんはそちらに歩きます。
左クリックでフックを発射、右クリックでジャンプ・壁ジャンプを行います。
時間内にゴールまで辿りつけばステージクリアとなります。

 


フックについてですが、壁や天井に打ち込む事と自動でワイヤーが縮まり、フックちゃんがそちらに引き寄せられます。
これにより素早く移動したり、大きなジャンプが出来るようになるのですが、このワイヤーの縮む勢いが想像以上に力強く、フックをかけた瞬間にそちらに向かってかなりのスピードで移動するので、ゲーム展開もかなり速い印象です。
本来であれば2Dアクションには向かない事が多いマウス操作ですが、本作では操作に全くストレスを感じず、誰でも直感的な操作で縦横無尽に飛び回る爽快なプレイを楽しむことが出来ます。
こういった操作系の調整にかなり気を遣っていることが分かります。

 

 

またステージ構成についてですが、こちらも非常に工夫されていた様に思います。
全5ステージと少なめなものの、タイムアタックを主眼としたルート構築の自由度が高いステージは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズを彷彿とさせます。
道中ではタイムは速いものの危険が多いルートや、タイムは遅めですが安全なルート等があり、上級者から初心者までそれぞれに合わせたルートを自由に構築することができます。
ワイヤー操作の自由度の高さも、プレイヤー自身が進み方を自由に考えるという遊び方の楽しさを後押ししています。
(※ここで言っているルート構築というのは単に分岐と言う意味ではなく、ワイヤーのかけかたや動き方のパターンと言える様なものです)

 


マウスによるワイヤー操作は独特なため慣れないうちはミスをする事が多いですが、随所に大量に配置されたチェックポイントや、何度ミスしても時間が残っていればやり直せるシステムのおかげで、初心者でも無理なく練習を積んで上達できるよう配慮がされています。
道中を通信により賑わせてくれる妹のピックちゃんの存在や、こだわりの見える美しい背景、プラクティスモードの完備等も、初心者が途中で投げ出さないようにするための工夫かと思われます。

 




 


それでも後半ステージの難易度は高く、特にこれまでの苦労を人質に取った様な5面の難易度には
(※これまでの苦労を人質に取った=ここまでクリアしてきた人はそう簡単に5面は諦められないだろう の意)
かなり苦しめられましたが、それでもやり直すうちに自分の実力が上がってくるのが目に見えて楽しく、なんとかクリアまで到達することが出来ました。

 

 

とはいえゲーム慣れしている俺が苦労する程の難易度という事で、中々アクションゲームが苦手な方には勧めづらいところもありますが、フリーゲームらしさを全く感じさせない見事な完成度のアクションゲームですので、皆さん是非遊んでみては如何でしょうか。
Qpicのみなさん、一年の最後に素晴らしいゲームをありがとう御座いました。(公開は2月ですが)

 

 











 




「○○をクリア」とか「○○をプレイ」とかから始まる記事はやる気が感じられない。
俺の書いたのもそうだし、他もそう。

 

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ふざけやがってクソが!

ニュースーパーフックガールを遊んでるんだが死にすぎていい加減PCを叩き壊しそうだ!!!!!

ふざけんんんんんんんんナッ!!!!

誰だ宇宙にシャチ泳がセタヤローハアアアアアアアアァァァッッッ!!!???

サクシャッ!サクシャアアアアアアアテメエエカアアアアアアア!!!!!

パンを超えたパンを超越したパン

給料が安くてゲームが買えないとお嘆きの諸君!
お盆も休み無く働いた諸君!
友達がいなくて毎日家でゲームやってる諸君!
将来に不安を抱える諸君!
ポケモンGOでポッポとコラッタしか出ないとお嘆きの諸君!
謎の息苦しさが軽減されてきたと思ったら、足に謎の水ぶくれができて皮膚科に行くハメになった諸君!!!

 

 

 

 

 

現実逃避ならこれをやれ!!!!

 

 

 

 

 

【タイトル・ハード・価格など】
タイトル   :TranscendPang
遊んだハード :PC
製作     :wosdergeさん
発行日    :2012年?
購入価格   :無料です

 

 


【ゲーム概要】
脳みそトランス発狂仕様にチューンされたスーパーパン

 

 

【一言感想】
頭おかしくなるくらい楽しい
俺のイチオシ

 

 

 

【スクリーンショット】

 








人間の五感のうち、ゲームを遊ぶのに使うのは視覚と聴覚だ。
この二つの感覚に苛烈とも言える刺激を与え、プレイヤーの脳と意識をかき乱してくれるゲームをアッパー系ゲームという。

 



遊ぶだけで心拍数が上がり、視点は定まらず、無意識に『ポワァァァァァァ!!』と叫びだしてしまう。そんなアッパー系ゲームの魅力を知りたい人にお勧めなのが、この「TranscendPang」だ。
「パンを超越するもの」というタイトルをつけられたこのゲームは、決して小麦粉やライ麦粉などに水、酵母、塩などを加えて作った生地を発酵させた後に焼いた食品を超越しているわけではなく、アーケードゲーム「スーパーパン」をモチーフにしている。

 

 

 

元になった「スーパーパン」はゲーム会社「ミッチェル」が1990年にリリースしたアーケードゲーム。
固定画面内で飛び回る風船を、ワイヤーを使って全て割ればクリアというアクションゲームだ。

 



このように原色系のグラフィックを使った、どちらかと言えば子供向けの雰囲気を持ったゲームだったのだが、これが22年の時を経て、作者のwosderge氏によって(勝手に?)生まれ変わった結果がこちらだ。

 



プレイヤーは棒人間や目玉の怪物を操作し、空中より飛来する謎のボールをワイヤーを用いて破壊していく。
基本のシステムこそスーパーパンと一緒だが、キャラクターごとに性能が違うなど近代的なアレンジが加えられている。
ゲームルールは一見シンプルだが、実はボムの仕様など意外と細かい部分があるので、付属のマニュアルには一度目を通しておくことをお勧めする。
ちなみにデフォルトの言語は英語だが、オプションから日本語に変更することが可能。

 

 

 

 

さて・・・それでは本作がアッパー系としていかに優れているかという話をさせてもらおう。
ゲームを始めてまず気がつくのが、特徴的なSEの鳴り方だ。
BMSという有名な音楽ゲーム(?)の作曲者が手がけるBGM自体もトランス感満点だが、プレイ中はそのBGMに合うように自動的にSEの再生タイミングが調整される。
ただ普通にプレイして弾を撃っているだけで、自動的に音楽との一体感が生まれ、まるで自分の意識が音楽と一つになって流れていくような感覚を味わうことができるのだ。
これは分かる人には「スペースインベーダーエクストリームっぽい感じ」で一発で通じるのだが、分からない人でも後述の動画を見れば一発で分かるので安心だ。



 

そしてもう一つ本作を電子ドラッグ的なものとしているのがかなり過剰なビジュアルエフェクト
これも割とマジで目に悪いんじゃないかってレベルで凄い。
仮にコンシューマ機で発売されたら修正されること間違い無しだ。
背景は無駄に明滅し、弾はビカビカと光り、ボムの爆風で画面が白く染まる。
そしてやたら暗い画面の中を尋常じゃない見づらさで明滅するボールが画面一杯に飛び回り、こちらの目もぐるぐると回る。
意識は混沌とし、見るべき画面を見れば見るほど視線は定まらず、酩酊したままでギリギリの弾避けを続けるといずれ解脱し神の姿が見えてくる(かも)。


 



ボールは意図的に背景に隠れるような配色にされている。
このゲームのビジュアル面でのトリップ感を支えているのは、主にこのボールの見づらさなのではないかと思う。
見づらいが故にプレイヤーは画面に集中せざるをえず、視覚ではなく感覚での弾避けを強制される。
その事がプレイの没入感を高めているように感じられた。

 

 

 


大分もったいぶってしまったが、ここでニコニコに上がっていたプレイ動画を貼っておく。
見れば一発でこのゲームの素晴らしさが分かるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビジュアルやサウンド面と並んで忘れてはいけない、というかむしろトリップ感を与えてくれる主役となっているのがそのゲームシステムだ。
最大の特徴は本家パンシリーズには無かった爆弾ボールの存在。
落下してくる大きいサイズのボールを、地面に落とすことなく連続でワイヤーを撃ち込むことで、爆発して他のボールを巻き込む「ホワイトボール」に変質させることが出来る。
画面を覆うボールを一気に消失させる爽快感は抜群で、ホワイトボールを保持する麻薬的な安心感のためにボールの隙間を縫う危険を冒してでも狙いたくなってしまう。

 

 

ただ、このゲームの快楽はそういったシステム面とは別の、もっと根源的な部分から生まれている様に感じた。
それは連打だ。
画面を覆う多数のボールを少しでも減らすため、プレイヤーは常に連打を続けなければならない。
そして指から体に伝わる振動がビートとなって、精神をも揺さぶるのだ。

 

 

 

ひたすら腕を震わせて連打を続けながら、ボールの狭い隙間を感覚を頼りに縫いつつ、音楽とビジュアルの波にさらされれば、きっと別の世界が見えてくる。
そうだ、このまま娑婆苦に満ちたこの世界を離れて、真実の扉を(中略)

 

 

 





 

あのスーパーパンをモチーフにして、ここまで別のゲームに変貌させてしまう独自のセンスが素晴らしい。
音楽・グラフィック・ゲーム内容全てにおいてレベルが高く、さらに他に代えるものが無いオリジナリティを持っている。
他のアッパー系ゲームと比べても全く引けを取らない楽しさで、このまま世界に羽ばたいて世界中の人をトリップさせてくれたら良いと思う。
分岐要素がかなりプロフェッショナルな実力を要求するものとなっているので、完全に現実から目を逸らせるようになるまではしばらくプレイを続けたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 






書いたのが夏頃だったのでお盆がどうこうとか言っているが、あえてそのままで。
しかし音楽関係のボキャブラリが貧困すぎますな・・・。
トリップ感満点って・・・。

弾幕シミュレーション296 感想

【タイトル・ハード・価格など】
タイトル   :弾幕シミュレーション296
遊んだハード :PC
製作     :シーレ
発売・公開日 :2015年(たぶん)
購入価格   :フリーソフト

 

 


【ゲーム概要】
怒首領蜂システム準拠の面クリア型弾幕縦シュー。

 

 

【一言感想】
スパルタだね~。

 

 

【ごく個人的なお気に入り・不満点】
◎閣下がかわいい

 

 


【スクリーンショット】


 





上達すればとても楽しいが、見た目の凄惨さから敬遠されがちな弾幕STG。
この作品は初心者が弾幕STGの基本を知り、楽しくステップアップできるよう考えられた、入門に最適の一本・・・ではない



 

各ステージでは「レーザー」や「ボム」などの基本操作に始まり、「切り返し」や「決めボム」といった弾幕STGの技術、特にケイブシューに準拠したテクニックを学ぶことが出来る。
ただしその難易度はかなりスパルタで、決まったタイミングで決まった操作を行わないと確実に殺されるという覚えゲー的な要素が強い。
まあSTG自体が覚えゲーな部分はあるので正しい姿と言えばそうだ。


 

初心者向けというよりは、中級者がさらなるステップアップのために遊ぶソフトという印象。
その証拠に最終ミッションの難易度は非常に高く俺でもクリアは無理なレベル。
これをクリアできれば他のケイブシューを相手に取っても十分健闘できるだろう。


 

STGというものは実際のところ難しいので、初心者がぬる~い難易度でだらだらやっても実戦じゃ役に立たないという考えなのかもしれない。

 

 

 

 


 

 


俺このゲーム、ステージが296面あるんだと思ってたんだよな・・・。
実際は全24面なんだけど。
296ってのはストーリー関係の数字なのね。

リクール2 感想

【タイトル・ハード・価格など】
タイトル   :リクール2
遊んだハード :PC
製作     :イワヲ工房
発行日    :2010年・・・たぶん
購入価格   :フリー

 

 


【ゲーム概要】
ロックマンライクなACT

 

 

【一言感想】
力作だね

 

 

【ごく個人的なお気に入り・不満点】
◎被ダメージ時のボイスがなんか好き  オヮァン

 

 


 

PC用フリーゲーム「リクール2」をプレイ。
製作は「イワヲ工房」。
「アクションエディター4」製の良作アクションゲームだ。


 

 


タイトル画面から良く言えば個性的な絵がお出迎えしてくれる。
「セーブはこまめに!」と叫びながらバニーに腹パンをかましているのが主人公。
この画面から「手の込んだタイトル画面だ。これは期待できるな。」と良作の匂いを感じ取れるようになれば立派なフリゲフリークの仲間入りだ。

 

 


ゲーム内容はほぼ「ロックマン」。
だが本作独自の味付けが強く効いていて、かなり個性を感じる内容となっている。

 

 


空中ではショットの代わりにキックが発動。
空中という制限された状況で接近戦を強いられるのが楽しい。

 

 


敵ボスを倒すと手に入る特殊武器は、エネルギーを気にせずコマンド入力でいつでも好きなだけ使用可能。
どの技も使い勝手が絶妙に良く、作者のセンスが感じられる。
ステージ内には特殊武器を使わないと手に入らないアイテムがあり、コレクト要素にもなっている。

 


死亡時はそのエリアの頭から再プレイ可能。
残機の概念もなく、遊びやすい。

 

 

 


以上のように、本家ロックマンからうまく違いを出しつつ、遊びやすい調整がされている。
だが俺が最も感心したのは個性的なギミックにあふれたステージ構成だ。

 



お約束とも言える滑る氷の床。

 


リフトに乗って上空に進むシーン。

 


なんの説明も無くいきなり恐竜に追いかけられる。

 


派手な中ボスキャラ。

 


この通り、非常に手間のかかったギミックが各ステージに仕込まれていて、多彩な展開でプレイヤーを全く飽きさせない。
アクションゲーム好きが、熱意とセンスを持って作っていることが良く分かる。
さらにストーリーも王道から軽く外れたものになっており個性的。
最終ステージの演出もちょっとドキッとするようなもので、最後まで楽しませてくれる。

 

 

全体の難易度もかなり低くヌルゲー好きの俺としては嬉しい。
フリーゲームというコンテンツの奥の深さを感じさせる良作だった。


























人が大変な思いして作ったものを、知りもしないのに上からああだこうだと。
正直自分で書いててもどんだけ偉いんだよって思うわ。

 

でもよく考えると、ゲーム側もプレイヤーが苦労して遊んだプレイングを評価するわけだから、お互い様かもしれん。

苦情・要望はこちらまで

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