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我々は多くを失った  もはや取り戻すこともないだろう
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パンを超えたパンを超越したパン

給料が安くてゲームが買えないとお嘆きの諸君!
お盆も休み無く働いた諸君!
友達がいなくて毎日家でゲームやってる諸君!
将来に不安を抱える諸君!
ポケモンGOでポッポとコラッタしか出ないとお嘆きの諸君!
謎の息苦しさが軽減されてきたと思ったら、足に謎の水ぶくれができて皮膚科に行くハメになった諸君!!!

 

 

 

 

 

現実逃避ならこれをやれ!!!!

 

 

 

 

 

【タイトル・ハード・価格など】
タイトル   :TranscendPang
遊んだハード :PC
製作     :wosdergeさん
発行日    :2012年?
購入価格   :無料です

 

 


【ゲーム概要】
脳みそトランス発狂仕様にチューンされたスーパーパン

 

 

【一言感想】
頭おかしくなるくらい楽しい
俺のイチオシ

 

 

 

【スクリーンショット】

 








人間の五感のうち、ゲームを遊ぶのに使うのは視覚と聴覚だ。
この二つの感覚に苛烈とも言える刺激を与え、プレイヤーの脳と意識をかき乱してくれるゲームをアッパー系ゲームという。

 



遊ぶだけで心拍数が上がり、視点は定まらず、無意識に『ポワァァァァァァ!!』と叫びだしてしまう。そんなアッパー系ゲームの魅力を知りたい人にお勧めなのが、この「TranscendPang」だ。
「パンを超越するもの」というタイトルをつけられたこのゲームは、決して小麦粉やライ麦粉などに水、酵母、塩などを加えて作った生地を発酵させた後に焼いた食品を超越しているわけではなく、アーケードゲーム「スーパーパン」をモチーフにしている。

 

 

 

元になった「スーパーパン」はゲーム会社「ミッチェル」が1990年にリリースしたアーケードゲーム。
固定画面内で飛び回る風船を、ワイヤーを使って全て割ればクリアというアクションゲームだ。

 



このように原色系のグラフィックを使った、どちらかと言えば子供向けの雰囲気を持ったゲームだったのだが、これが22年の時を経て、作者のwosderge氏によって(勝手に?)生まれ変わった結果がこちらだ。

 



プレイヤーは棒人間や目玉の怪物を操作し、空中より飛来する謎のボールをワイヤーを用いて破壊していく。
基本のシステムこそスーパーパンと一緒だが、キャラクターごとに性能が違うなど近代的なアレンジが加えられている。
ゲームルールは一見シンプルだが、実はボムの仕様など意外と細かい部分があるので、付属のマニュアルには一度目を通しておくことをお勧めする。
ちなみにデフォルトの言語は英語だが、オプションから日本語に変更することが可能。

 

 

 

 

さて・・・それでは本作がアッパー系としていかに優れているかという話をさせてもらおう。
ゲームを始めてまず気がつくのが、特徴的なSEの鳴り方だ。
BMSという有名な音楽ゲーム(?)の作曲者が手がけるBGM自体もトランス感満点だが、プレイ中はそのBGMに合うように自動的にSEの再生タイミングが調整される。
ただ普通にプレイして弾を撃っているだけで、自動的に音楽との一体感が生まれ、まるで自分の意識が音楽と一つになって流れていくような感覚を味わうことができるのだ。
これは分かる人には「スペースインベーダーエクストリームっぽい感じ」で一発で通じるのだが、分からない人でも後述の動画を見れば一発で分かるので安心だ。



 

そしてもう一つ本作を電子ドラッグ的なものとしているのがかなり過剰なビジュアルエフェクト
これも割とマジで目に悪いんじゃないかってレベルで凄い。
仮にコンシューマ機で発売されたら修正されること間違い無しだ。
背景は無駄に明滅し、弾はビカビカと光り、ボムの爆風で画面が白く染まる。
そしてやたら暗い画面の中を尋常じゃない見づらさで明滅するボールが画面一杯に飛び回り、こちらの目もぐるぐると回る。
意識は混沌とし、見るべき画面を見れば見るほど視線は定まらず、酩酊したままでギリギリの弾避けを続けるといずれ解脱し神の姿が見えてくる(かも)。


 



ボールは意図的に背景に隠れるような配色にされている。
このゲームのビジュアル面でのトリップ感を支えているのは、主にこのボールの見づらさなのではないかと思う。
見づらいが故にプレイヤーは画面に集中せざるをえず、視覚ではなく感覚での弾避けを強制される。
その事がプレイの没入感を高めているように感じられた。

 

 

 


大分もったいぶってしまったが、ここでニコニコに上がっていたプレイ動画を貼っておく。
見れば一発でこのゲームの素晴らしさが分かるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビジュアルやサウンド面と並んで忘れてはいけない、というかむしろトリップ感を与えてくれる主役となっているのがそのゲームシステムだ。
最大の特徴は本家パンシリーズには無かった爆弾ボールの存在。
落下してくる大きいサイズのボールを、地面に落とすことなく連続でワイヤーを撃ち込むことで、爆発して他のボールを巻き込む「ホワイトボール」に変質させることが出来る。
画面を覆うボールを一気に消失させる爽快感は抜群で、ホワイトボールを保持する麻薬的な安心感のためにボールの隙間を縫う危険を冒してでも狙いたくなってしまう。

 

 

ただ、このゲームの快楽はそういったシステム面とは別の、もっと根源的な部分から生まれている様に感じた。
それは連打だ。
画面を覆う多数のボールを少しでも減らすため、プレイヤーは常に連打を続けなければならない。
そして指から体に伝わる振動がビートとなって、精神をも揺さぶるのだ。

 

 

 

ひたすら腕を震わせて連打を続けながら、ボールの狭い隙間を感覚を頼りに縫いつつ、音楽とビジュアルの波にさらされれば、きっと別の世界が見えてくる。
そうだ、このまま娑婆苦に満ちたこの世界を離れて、真実の扉を(中略)

 

 

 





 

あのスーパーパンをモチーフにして、ここまで別のゲームに変貌させてしまう独自のセンスが素晴らしい。
音楽・グラフィック・ゲーム内容全てにおいてレベルが高く、さらに他に代えるものが無いオリジナリティを持っている。
他のアッパー系ゲームと比べても全く引けを取らない楽しさで、このまま世界に羽ばたいて世界中の人をトリップさせてくれたら良いと思う。
分岐要素がかなりプロフェッショナルな実力を要求するものとなっているので、完全に現実から目を逸らせるようになるまではしばらくプレイを続けたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 






書いたのが夏頃だったのでお盆がどうこうとか言っているが、あえてそのままで。
しかし音楽関係のボキャブラリが貧困すぎますな・・・。
トリップ感満点って・・・。

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