【タイトル・ハード・価格など】
タイトル :マブラヴ
遊んだハード :XBOX360
製作 :製作アージュ 販売5pb
発売・公開日 :2011年
購入価格 :2000円
【ゲーム概要】
選択肢型ノベルゲーム
【一言感想】
何・・・このゲーム・・・
【ごく個人的なお気に入り・不満点】
◎やきそばパンのグラフィック頑張りすぎ
×バグでバックログ消えた
×セーブ時左キー押して右にカーソル出てくるのは許せない
このサイトで今更言う事でも無いが、ネタバレ注意。
俺が本作を知ったのは、はるか昔にエロゲー美少女ゲーム情報誌「テックジャイアン」上で話題作として紹介されているのを見たからだ。
かなり力の入った紹介のされ方だったので、多くの人が認める名作だという印象を持っていた。
まあ軽く見かけた程度だったので内容については全くの無知だったわけだが。
その後何年も経った後でXBOX360移植版の本作を買ったのも、テックジャイアン誌の記事が印象に残っていたからだ。
そこからまた更に数年が経ってようやく今回手をつけたわけだが、遊んでみると正直俺の想像を超える異質さを持ったソフトだった。
ストーリーは普通の学生である主人公「白銀武」が幼馴染「鑑澄夏」と謎のお金持ち「御剣冥夜」の二人に言い寄られるというドタバタラブコメディ。
特に目新しさのあるものではないし、むしろヒロインに殴られて星になったり、お嬢様の料理が壊滅的に下手みたいなステレオタイプなネタが目立つだけの、変哲も無いストーリーだった。
最後はヒロイン二人の二者択一を迫られるというのも、俺としては「君が望む永遠」や「メモリーズオフ」ですでに見た流れなわけだし。
(ところで、どこかで見たキャラがいるなと思ったらこのゲームって「君が望む永遠」と世界観が繋がっているらしい)
ただこのゲームが異質なのはこれからで、両ヒロインのルートをクリアすると「マブラヴUNLIMITED」という新シナリオが開放される。
これがもう凄くて、本編の「マブラヴ」が完全に日常系の世界観だったのに対して、「UNLIMITED」はまさかのハードSF。
キレが良すぎる変化球どころか、野球ボールが手元でバスケットボールに変身するような変貌具合だぞ。
ロボットのロの字も無かった「マブラヴ」ストーリーの途中から分岐して、白銀武が一日寝て起きたらそこは異世界で地球は宇宙人の侵攻で滅亡寸前。
人口は10億人に減ってるし日本も九州から京都まで壊滅してると来た。そしてロボットに乗って宇宙人を迎え撃つってそれどこの「ガンパレード・マーチ」よ?
正直俺にはこのゲームがよく理解できない。
「UNLIMITED」のシナリオは決しておまけと言える様なボリュームではなく、むしろ続編とかもこのSF世界の続きで作られているようなので、どちらかと言えば「UNLIMITED」の方が本編と言ってもいいくらいなのだ。
でもパッケージにも説明書にもSFっぽい要素は全く無い。ロボットフィギュアの広告が入っているくらいか。
つまりラブコメとSFの両方を作っておきながら、SFの方はセールス的に「無いもの」として扱われているのだ。
なんでそんな事をするのだろう?
ラブコメが作りたいならラブコメだけで良いし、SFが作りたいならSFだけで良いはず。
「ラブコメと見せかけてのSF」がやりたいなら「一晩寝たらいきなり異世界」という導入では話の繋がり方として雑すぎる。
このゲームは普通だったら「ラブコメとSF両方楽しめます」という部分を前面に出してセールスされているべきなのだ。
なのにSFの方は存在自体が隠されていて、遊ばないとそれに気づけないようになっている。
それはなぜだろう?俺には想像がつかない。
世の中にはまだまだ俺の常識を超えるゲームがあると痛感した次第。
と、思えば全然内容の感想について触れていなかった。
女の子だらけでハーレム状態なんていうぬるま湯の極地みたいな状態から一転、生きるか死ぬかの明日をも知れない状況に追い込まれ、周りとの意識のギャップに戸惑いながらも現実に立ち向かっていく「UNLIMITED」編が、やはり面白かった。
通常編も榊シナリオとか彩峰シナリオとかかなり楽しめた。
UNLIMITED編は内容的にはせいぜいプロローグといった感じで多くの謎が残るので、それらが明かされるだろうマブラヴオルタにこのまま直行するつもり。
ただ問題はマブラヴオルタのソフトを持っていないという点だが・・・。また中古屋を漁らないとならない。
壬姫「誰か専用の兵器なんてそんな無意味なことしないよ。緊急の時その衛士がいなかったらどうするの」
好きなセリフ。
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