【タイトル・ハード・価格など】
タイトル:ハイドライド
遊んだハード:元はMSX 俺はPCのProjectEGGで遊んだ
製作:T&Eソフト
発行日:1985年
価格:ProjectEGGでは500円かな?
【ゲーム概要】
謎解き要素の強いトップビューアクションRPG。
【一言感想】
普通に楽しめる
MSX1版の「ハイドライド」をプレイ。
古き良き名作ARPGであり、ARPGの元祖とも呼ばれる作品だそうな。
確かにそのゲーム性は「ゼルダの伝説」「イース」を強く想起させる。
以下ネタバレ注意
■さっそくスタート
フェアリーランドという国にモンスターが溢れかえったので、ジムという青年が一人平和を取り戻すため戦う、というのが本作のストーリー。
開始早々から気の抜けまくったへぼいBGM(全編通してBGMは1曲だけ)が流れ出し、当時のMSXのパワーの程を感じさせる。
■さっそくレベル上げ
主人公ジムは開始直後は非常に貧弱で、その辺のスライムと触れ合っただけで即昇天してしまう。
しかも俺はパスワードの出し方が分からなかったので死んだら始めからやり直しとなる。これはまずいとEGGランチャーに搭載されているQSQL機能(クイックセーブ・ロード)を解禁。
とにかく始めにやることはレベル上げ。これをしないと探索どころではない。
しかしこのゲーム、古い作品だけあって経験値の溜まりが死ぬほど悪く、無心でスライムを100匹狩るのが普通という今では考えられないバランスになっている。
今では絶対に無い露骨な稼ぎプレイは逆に新鮮で、SFC世代の俺でも意外と苦では無かった。
まあこのゲームは最初から最後まで稼ぎなので(スライム→ローパー→ゾンビ→ブラックローパー)、これが苦だったらそもそもクリアしていなかっただろう。
ちなみに戦闘はイースの様な体当たりで行われる(こっちが先だが)。
スペースキーを押している間は攻撃モード、離していると防御モードとなり、アクション性の強化に一役買っている。
まあ攻撃モードはどちらかと言えば特攻モードというくらい防御力が下がるので、後半は防御モードしか使わなくなるのだが。
■攻略の自由度
ゲーム進行の自由度は高めで、始めから複数のダンジョンに入ることが可能。
例え自分のレベルが上がっていなくてもどんどん先のダンジョンに進むことができるが、先のダンジョンは敵が強いので襲われてしまうと確実に殺されてしまう。
ただし敵に触れさえしなければ攻撃はされないので、移動する敵をうまいこと避けられればアイテムだけ回収してダンジョンから離脱する事もできる。
自分の能力で攻略できそうなダンジョンを考え、レベルを上げて力で攻略するか、運を頼りに敵を避け目当てのアイテムだけ回収するかという戦略性がある。
この辺は想像していたよりよっぽどまっとうなRPGだと感じた。
■謎を解く
昔のゲームらしく謎解きのヒントに乏しい。
最初のうちはそこそこスムーズに進めるのだが、だんだんとどこで何をすればいいのか分からなくなってくる。
マニュアルの開発者のメッセージでは
『なかなか先に進めなくてイライラしてる人、ごめんなさいね。でも、私がプログラムでハマった分、是非困らせたいと思っています。頑張って下さい。』
と書かれている。
頼むから仕事の腹いせをゲームの難易度でしないでくれとも思うが、こういうのが当時の味というヤツなんだろう。
まあ俺はここのサイトを参考にサクサク進めたから問題無かった。
そう、あの謎解き以外は・・・。
■3匹目の妖精が出てこない!
当時から多くの人を悩ませたらしい「3匹目の妖精の出し方」。
話によればウィザードの魔法を受けて魔力を枯渇させてから倒すと妖精が見つかるという事なのだが、何度やってもこれが出てこない。
問題のウィザード
そもそもネットで調べても情報が曖昧すぎて、何回魔法を受ければいいのか?エリア移動はアリなのか?途中で他の攻撃を受けてもいいのか?規定数以上魔法を受けてもいいのか?など、さっぱり不明だった。
大体ウィザードの魔力を枯渇させるなら、ひたすら何発も魔法を撃たせてから倒せばいいように思えるが、実際それをやっても妖精は出てこないのだ。
結局色々とガチャガチャやっていたら妖精が現れたので良かったが、結局謎は謎のままになった。
■そしてクリアへ
3匹の妖精が集まったら後は順調に進んだ。
ラスボスも強かったが、
この位置は敵が来づらいのでここで体力を回復しながらチマチマとボスを攻撃して勝利。
QSQLを解禁しておいて本当に良かった。
エンディングも笑ってしまうくらい簡素だったが、当時の雰囲気が味わえただけで満足。
まあ攻略を見ながらのクリアなので本当に雰囲気だけ味わったという感じだが、当時自力でこれをクリアするような人がどれ程の苦労を味わったか想像も出来ない。
でもその苦労こそが思い出として強く残るものなのだろう・・・。
まあ俺としては意外と普通に楽しめてしまったという感じだ。
さすが名作と言われる作品だけある。
【今日のどうでもいい話】
食パン食べ彦って、誰?
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