【タイトル・ハード・価格など】
タイトル :リングオブレッド
遊んだハード :PS2
製作 :KONAMI
発売・公開日 :2000年
購入価格 :500円とかじゃなかったかな・・・
【ゲーム概要】
戦争ものSRPG。
【一言感想】
当時のコナミの凄さが分かる。
【ごく個人的なお気に入り・不満点】
×戦闘曲がもうちょっとあれば
【スクリーンショット】
PS2初期にコナミが発売し、その高い完成度とは裏腹の低い知名度でほとんど知られていない、いわゆる「隠れた名作」といえるソフト。
それが「リングオブレッド」だ。
ちなみにレッドリングオブデスとはなんの関係も無い。
第二次世界大戦でポツダム宣言を突っぱねた結果、戦争がグダグダになって南北に分割された日本が舞台。
奪われた試作型のAFW (※Armored Fighting Walker 二足歩行戦車)を取り返すため、ソ連の傀儡となった北日本に潜入し各地を転戦するというのがストーリーだ。
基本はファイアーエムブレムのようなSRPGだが、ターン製ではなく、敵味方の区別無しに行動順が来たキャラから動くタイプ。
敵の数が多く行動も早いため、キャラが突出すると集中砲火を受けてしまう。
本家FEのように敵をおびき寄せる作戦が有効だ。
特徴的なのは戦闘のシステム。
戦闘が開始すると、90カウントの間AFWを操作して敵AFWとの砲撃戦を行う。
銃弾が飛び交い、歩兵が右往左往する戦場の雰囲気は本作最大の見せ場。
AFWの無骨なデザインや、いかにも戦車風な重みのあるモーションのかっこよさも魅力だ。
ロボットっぽくない無骨さが鉄臭くて良い。
AFWは主砲の装填に時間が必要。装填中も前後の移動で敵との間合いを調節したり、歩兵に指示を出したりと気が抜けない。
AFWの弾の装填が終われば次は射撃体勢へ。
時間をかけて狙いをつければつけるほど命中率が上がっていく。
ただし、その間に敵の砲撃を受けてしまうと上がった命中率がリセットされて元に戻ってしまう。
敵に砲塔を向けられた中でどれだけ我慢できるかのヒリヒリ感が戦場の恐ろしさを味わわせてくれる。
多脚砲と呼ばれる砲撃戦に特化した戦車。
砲撃体勢に入ると脚のアーマーが稼動して接地の安定性を強化する。
かっこいい。
AFWの搭乗兵が弾を装填する際、装甲を叩いて装填完了を操縦士に伝えている。
芸が細かい・・・。
戦闘で重要なのは歩兵の存在。
AFWには随伴兵として3部隊の歩兵が配備できる。
この歩兵はAFWと並ぶ影の主役とも言える存在で、随伴兵がいることでスキルによる補助が受けられたりAFWの能力を上げてくれたりする。
随伴させる歩兵の種類によって上昇する能力も変わるので、部隊の編成は悩みどころ。
戦闘ではAFWではなく歩兵を狙って攻撃することも可能。
歩兵のいなくなったAFWはもはやハリボテと言える程度に能力が低下してしまうのだ。
特に軽甲脚という小型のAFWを使用する場合、敵戦車より歩兵を狙うほうが効率が良いことを知っておくとプレイがぐんと楽しくなる。
歩兵が全滅するとその部隊は消滅してしまうが、自軍のAFWは破壊されても消滅しない(ただし随伴兵3部隊は全て死亡扱い)。
ただ破壊されたAFWのパイロットは面クリア時の経験値がもらえないため、場合によっては人間を戦車の盾にしてAFWを生かすというような非人道的な戦法も有効となる。
このゲームの歩兵はどてっぱらに弾を受けた程度ならピンピンしているので、死なない程度に扱ってやろう。(鬼畜)
凝った濃密な戦闘システムは最大の魅力ではあるが、同時に戦闘に時間がかかるという欠点も持っている。
マップ中には中断機能もあるが、スパロボの様な途中セーブとしては使えないので、マップ途中でゲームオーバーになったら長いマップの初めからやり直しとなる。
本作は難易度自体はそこまで高くないが、援軍が割とえげつない位置から湧くのでうっかり隊長機が破壊されると問答無用で初めからだ。
進軍には細心の注意を払いたい。
1マップが長い分、ゲーム全体のシナリオの数は少なめになっている。
戦争物だがキャラクターにむさい男はほとんどおらず、みな個性があって華やかだ。
コナミのセンスの良さが伺える。
彩菜はロシア人とのハーフで金髪なのであって、染めているのではない。
鬼無里(きなさと)さん。
対兵性能の高さから人喰い鬼と呼ばれる鬼畜眼鏡。
85%を外す事に定評のあるリョウコさん。
だが男だ。
ストーリーも良く、ゲームバランスも良好。
何より戦闘システムの完成度は圧倒的で、完全にリアルタイムで制御されるAFWや兵士の動作から、当時のコナミの技術力がどれだけ高かったかを知ることが出来る。
隠れているのが本当に惜しい名作。
戦車って壊れても砲が飛ぶだけでキャタピラだけで走れるんじゃないの?
雷電DXではそうなんだけどなぁ。
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