the heart taker(Langage)をクリア。
こちらは同人ゲームで発売は2003年。かなり古めのゲームとなりますかね。
さてこのゲーム、自分が知ったのはゲームだらだら速報さんのコメント欄にてタイトルだけ紹介されていたのを見てなんですが、もはや公式サイトも無く、内容を紹介してるサイトも見つからず、パッケージを見ても文字が書いてあるだけでゲーム内容が全く不明という状態でした。
ただ駿河屋先生が在庫を持ってたので注文。やってみたところ内容が判明したのでここに記しておきます。
一言で言えば、「バイオハザードとデビルメイクライを足して3で割り、足りないところに無双を突っ込んだ」みたいな感じのアクションゲームとなっております。
アイテム取得のSEとかDMCまんまで、かなり意識して作られているようです。前ダッシュがスティンガーだったり、鎌を持った敵を倒したときの鎌の飛び方がまんま死神のそれだったりします。
見えづらいですが、アイテムがどう見てもレッドオーブです。集めて技の購入なども可能。
ゲームの舞台はやたら内装が悪趣味な病院跡。ここで起きた謎の遺体発見事件を調査することが目的です。
とても病院には見えない。
プレイヤーは黒髪ツインテール女子を操り、次々沸いてくるナースさん達を血祭りにあげながら病院跡地内を探索します。
ナースさんはみんな同じ顔をしており、地面から次々と生えてきます。恐らくクローン体なのではないかと思われます。適当に言ってますが。
なぜかブレードや注射針型の銃で攻撃してきますので、手持ちの剣でバラバラにしてやりましょう。倒すと (X _ X) みたいな表情で首が吹っ飛んで血がだらだら流れますので、コミカルなんだかグロいんだかよく分からなくて素敵です。
首がスポーン!血がどばー!
プレイヤーの武器は「HeartCombo(斬撃)」と「HeartShot(射撃)」の2種類。「HeartCombo」はいくつかの技を自由にカスタマイズして、続けて出すことができます。
「HeartShot」はいくつかの種類の中から一つを選んで使う仕様です。「HeartCombo」「HeartShot」共に切り替えはメニューからいつでも可能です。
ジャンプも出来ますが、DMCのように空中で射撃とかは無理。天井も低く、地上戦がメインとなります。
そこら中からわらわら沸いてくるナースさんをバラバラにしていくのは中々の快感です。この辺無双シリーズ的な楽しさではないかと思います(無双やったことないけど)。
本作の最も特徴的な面として、カメラが固定されているというのがあるでしょう。初代バイオを意識してもらえば間違いありません。
3Dアクションが今なお抱える「視点」という問題に対して、本作ではカメラ固定という回答を出しています。
操作もバイオそのままのラジコン操作。ラジコン操作でDMCをやるのは最初かなり戸惑うかと思いますが、そこは各種のフォローがありますので見ていきます。
1.体力が自動回復:一定時間ダメージを受けずにいると自動回復するFPSスタイルです。かなりの無理が利きます。
2.回復アイテムが自動生成:EPと記されているゲージがMAXになるとメニューから使える回復アイテムが自動で生成されるらしいです。死にかけても安心です。
3.飛び道具を剣で弾ける:敵の飛び道具がこちらの通常攻撃に当たると、跳ね返って敵にあたります。避ける必要なし。
4.飛び道具が敵同士で当たる:敵の飛び道具の斜線上に別の敵がいた場合、そいつに当たってダメージが入ります。敵を盾にすることが可能。
上のように体力面・システム面で手厚い保護をかけることにより、操作系の敷居の高さをカバーしています。特に3と4のシステムで飛び道具をかわす必要を無くしている点に、作者の気配りが感じられます。
各ステージはDMCっぽくミッション仕立てになっており、特定の扉を開けたりアイテムを手に入れるとクリアになります。
MAPもあるため、そこまで迷うことはないでしょう。
最後にいくつか難点でも。自分は特に気にせず楽しめましたが、
1.敵が硬く、やや戦闘がダルい
2.せっかく技がカスタム出来るのに、大体似たような性能(前方を斬る)なので意義が薄い
3.2に伴い、レッドオーブを集めて技を購入する気にならない
4.WaveとSw-stormが強く、地面を叩いてるだけで敵が死んでいく
あたりは改善できる箇所かと思いますね。
飛び道具系の性能を落とし、横広範囲や前長範囲、全方向などの剣技を追加してバリエーションを強化。
それらの剣技のコストを上げて購入意欲、ひいては戦闘意欲を煽る・・・なんて感じだとバランス取れたかも。
まあ、10年以上前のゲームに今更偉そうに言ってもって感じですが・・・。
しかしこういう良く出来たゲームが10年以上知られないってのはもったいないです。
もはや駿河屋先生の在庫もないようだし、手に入れるのは難しいかもしれませんが、もし見かけたらどうぞ遊んでみてください。
個人的な難点はフルスクリーン固定でウインドウモード非対応なとこくらいで、これは当たりだったな~。ヌルいし。ヌルゲーで短時間で終わるゲームは大好きさ。
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