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我々は多くを失った  もはや取り戻すこともないだろう
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Wii版王様物語のエンディングはRPG史上最高

だと思うわけですよ、俺としては。


王様物語ってのはWiiで出たRTS風味の強いRPGで、当時はマーベラスが泣きながら長期間かけて作り上げて発売したとか、開発元のCINGが本作発売後に倒産したとかで、色々と話題になったらしいですね。
ちなみにゲーム内容は非常によろしかったですよ。

 

で、今回は王様物語のストーリーの話です。
ばんばんネタバレをして語っていきますと・・・

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ネタバレをして語って行きますと、まず基本のストーリーですが、このゲームは森で暮らす少年「コロボ」がいきなり王様になってしまい、お付きのじいやに言われるまま国を大きく広げていくというストーリーです。
国を広げる手段ですが、軍事力をもって征服していきます。
こちらから他の国に攻め込んで実力で王を倒し、囚われの姫を自分の物としていきます。

 

そうして長い戦いの末に王国全土を自分のものにするわけですが、そこで問題が。
謎の地震により、世界自体に存続の危機が訪れてしまうのです。
コロボは王の責任として、精鋭の兵士と、7人のうちから自分で選んだ最愛の姫一人と共に空高くへ旅立ちます。帰ってこられるかも分からない旅に・・・。
尊い自己犠牲ですね。

 








 

そしてそこで知るあまりに厳しい真実。
自分たちの世界は、全てミニチュアの舞台の中で行われていた人形劇でした。
地震はネズミがミニチュアの舞台を壊そうとしていたために起きたものでした。
世界は全て作り物で、多くの国民に慕われていたことも、世界を統一したことも全てまやかしでした。
姫はネズミに飲み込まれてしまい助けられませんでした。
そして最後には自分と同じ顔の巨大な人間と相対する・・・・・・そう、人形にすぎない自分に対しての「本物のコロボ」の存在を見せ付けられて、物語は終わります。

 

 

 

プレイした当時は衝撃でしたね。この終わり方は。
数十時間の努力の結果がこれなのかと。
でも別にひどい物語だ!なんて腹が立ったとかは全く無かったんですよ。
なぜならBGMも演出も、全く悲壮感が無かったから。

 

悲しむシーンとして作られてないんですよ、あのエンディングは。ものすごくあっさりしてる。
でもよくよく考えると、全く救いが無い。コロボはたった一人選んだ最愛の姫も、自分の王国も、自分自身の存在すら、全てを失ってますよね。
それが悲しかった。でも悲しむシーンとして作られてないから、プレイヤーが自分から悲しんであげないといけないんですね。

 


でも俺はこのエンディングが、全てのRPGの中で一番好きなんですよね。
こんな感覚を味わったのは、この王様物語以外に一本も無いからですかね。きっと。

 


なのでその辺がVITA版でどうなったのか、すごい興味あるんですよね。
せっかくVITA買ったんだし、早いところ遊ばないと・・・。

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