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我々は多くを失った  もはや取り戻すこともないだろう
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ヒューマン・グランプリ 感想


SFCの「ヒューマン・グランプリ」をプレイ。
今は亡きゲーム会社「ヒューマン」がSFC初期の1992年にリリースしたF1題材のレースゲームだ。
「セプテントリオン」や「ザ・ファイヤーメン」を生み出した技術力のある会社が作っただけに、ゲームの完成度は高い。
ヒューマングランプリシリーズはSFCで4作出ているようだが、俺が遊んだのは1作目。


特徴的なのはその操作性。
普通のレースゲームなら左キーを押せば左に、右を押せば右に動くのが当然だが、本作は左右キーを押すと自車の下にある矢印が動くようになっている。
そして自車はその矢印の方向めがけて走っていく、というシステムになっている。


これにより実際の車の運転を行っているような感覚が高まり、本作独自の爽快感を生んでいるのだが、それと同時に大きなクセの強さも生まれている。
現実の車ならハンドルを離せば勝手に中央に戻っていくが、このゲームの矢印は勝手に中央に戻らないので、真っ直ぐ進みたい場合は手動で矢印を真ん中においてやらなければならないのだ。
そしてこれがかなりコツが必要で難しい。真っ直ぐ進みたいのに右を向いてしまい、修正しようとしたら左を向いてしまい、またそれを修正しようとして、ふらふらふらふら・・・。
とにかく真っ直ぐ進むだけのことがとても大変なのだ。
方向キーの上下を押すと矢印を中央に移動してくれるみたいなフォローがあればかなり遊びやすかったのだが・・・。

 

それでも慣れてくればコースアウトせずに進めるようになるので、そうなれば16種のコースを好きに走って楽しめるぞ。
操作性が独特なほど、慣れた時の爽快感は高いものだ。
ハンドリングが難しい分、ブレーキング部分の操作は簡単になっている(ブレーキを使わずともアクセルを離すだけでカーブを曲がりやすい)ので、ハンドリングに集中できるのも上手いバランスだと思う。


ただしCPUとのレースでは13台がいっせいに走って道が狭くぶつかりやすい。
そもそもこちらが真っ直ぐ走るだけで精一杯なのにCPUは普通に適切なコースを走っていくので、1位を取るのは生半可な技術では無理だろう。
俺としてはすぐ他車にぶつかるレースよりも、好きなコースを自分のペースでカッコ良いBGMを楽しみながら走るほうが好きだ。

 

 

 



「マングラ」と略すのはやめましょう。

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